ディフェンス - フットサル初心者が「個サル」で活躍する方法

タッチラインは世界最高のDF

こんにちは。

佐藤タカヨシです。

お久しぶり過ぎますね。。。

大変申し訳ありませんm(_ _)m

ただ、残念ながら攻撃編については未だ難航中であります。

楽しみにしてくださっている方には謝る他ありませんが、今しばらくお待ちください。


今日は「守備の個人戦術」における追加記事となります。

攻撃編を構想している間に「アレ?守備のアレ抜けてね?」と思い至ったので
お伝えしたいと思います。(自分の脇の甘さたるや。。。orz)

今回の記事では「相手からボールを奪うコツ」「相手の攻撃の危険度を軽減させる方法」
についてお伝えしていきたいと思います。


その方法とは?

ズバリ「コースを限定させる事」です!!

カンタンに言うと、相手の正面に立って守備をするのではなく、右側か左側のどちらかに
立って守備をしよう!という事ですね。

フットサル 写真 攻撃 143.JPG
コレじゃなくて

フットサル 写真 攻撃 139.JPG
コレ!!

この守備の方法を「ワンサイドカット」と言います。

そして、それによって相手に「片側通行しか許さないよ」という姿勢を示すのです。

もちろん左右どちらかに立つ事によって「自分がいない側のコース」は大きく広がります。

「それピンチでしょ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
必ずしもそうとは限りません。


たとえば自分がいない側のコースの先に味方が待ち構えている場合などです。

相手を「トラップ」に掛けるイメージですかね?

自分「ほーら、コッチにスペースたくさんあるよー、行っちゃいなよー。」
相手「アレ?コッチスペースバカ空きじゃん。コイツバカじゃね?ラッキー」

空いたスペースにドリブル

相手「うわっ!別なヤツもう一人いた!嵌められた!!orz」
自分&味方「バカめ。コレがハニートラップってヤツだ。」


こんな感じが理想です。

まぁ経験のある人程トラップを仕掛けている事はわかっているので、そんなカンタンには
ボールを奪う事は出来ませんが、そういう状況をつくれるだけで十分有効です。

なぜなら「相手の攻撃を制限出来た事」になるからです。


ただ、コレは「味方ありきの守備戦術」になります。

つまり「守備の個人戦術」というテーマからはかけ離れてしまっています。。。



御安心ください!!

実はチームメイトの他にも強力な味方がいるんです。

そんな強力な味方の名前はズバリ。

「タッチライン」です!!

フットサル 写真 攻撃 148.JPG
「呼びました?」

このタッチライン君は守備をする時の強力な味方になってくれます。

なぜなら攻撃側にとっては越えたら終わりの「悪魔の境界線」となるからです。

(まぁ中にはそういった状況を利用してくる強者もいたりしますが。)

つまり、チームメイトの協力が無くても上手いことタッチラインを利用すれば
相手のコースを限定する事が出来るわけです。

コレが守備の個人戦術における「コースを限定する」という事です。

※なので個人戦術におけるコースの限定は「相手がタッチライン際でボールを持っている場合」
にのみ使える戦術となります。(もしくは相手をタッチライン際に追い込んだ場合)



「タッチラインは世界最高のDF」

相手がタッチライン際でボールを持っている場合の「コースの限定方法」としては
「タッチラインと平行にポジションを取る事」です。

フットサル 攻撃 改 003.PNG
こんな感じです。

つまり「相手をタッチラインに沿った直線的な動き(縦方向の前後)だけに限定する」
という事ですね。


コレが「タッチラインと垂直にポジションを取る」だと?

フットサル 攻撃 改 002.PNG
こんな感じです。

相手には「逃げ道」がたくさん残されています。

つまり、攻撃側にとっては「タッチラインと平行にポジションを取られた時」よりも
「タッチラインを背負っている事のデメリット」が少ないという事です。


もちろん上手い人ならば「角度を広げる術」を持っています。

たとえば切り返しや股抜きなどで自分の背後を取られたら一転してピンチです。

上手く間合いを保って、自分の背後を取られないように気を付けてくださいね。

また、その場合の後方への動きについてですが、ドリブルやバックパスを含め相手が自分の
ゴールから遠ざかる分においては基本好きにさせて構いません。

「失点の危険性」が減るだけなので何も怖くはありませんからね。

(もちろんボールを奪えるそうな場合には奪いにいくべきですし、せっかく相手を
追い込んだのに逃げられた場合はもったいないですが。)


つまり、相手をタッチライン際に追い込んでコースを限定した場合、基本的には自分の
ゴールに向かってくる縦の動きだけに集中する事が出来ます。

(もちろん自分の背後を取られる動きには警戒を払わなくてはいけませんが。)

コレだと守備側としては「かなり楽な展開」ですよね?

もちろん相手のコースを一方向に限定したからといっても突破を許しては意味がありません。

とは言っても、完全に抜き去られない限りは大丈夫です。(相手が余程上手くなければ!)

なぜなら、相手が前に進めば進むほど「シュートコース(ゴールに対する角度)」
どんどんと削られていく事になるからです。

そして、進めば進むほどにヤツが迫ってきます。


悪魔の境界線第2弾!!

「ゴールライン」

001.JPG
「呼びました?」

そうです!実はコイツもいるんです!!

アッチにも悪魔、コッチにも悪魔、そして目の前には自分!!

正に「恐怖の囲い込み」ですね。

そうなれば当然相手も焦ってきます。

そうすると、角度が無くなる前に「シュートを撃つ」「センタリング(クロス)を入れる」かをしてくる事になります。

なので、それさえブロック出来れば「ナイスディフェンス!!」になるわけです。

しかし。。。

フットサルとは流動的なスポーツです。

状況が変化すればするほど選択肢は移ろいでいき、心象やプレー基準も変わってきます。


何が言いたいかというと。

相手を追い込めば追い込む程、最初は「ボールを奪えなくても失点を防ぐ事」が目的であった
守備も、段々と「相手からボールを奪わなければいけない守備」に変わっていくという事です。

(もちろんあくまで心象ですし、相手のレベルにも依ってはきますが。)

カンタンに言うと、最初は「相手のボールを突っついてラインを割らせて流れを切るプレー」
ナイスディフェンスだったとしても、相手を追い込めば追い込む程(究極はコーナースポット、
つまり四角)そのプレーは「相手の態勢を立て直すきっかけになってしまう」という事です。

つまり、相手を追い込めば追い込む程にコチラの「目的の基準」は高くなり、
相手のそれは低くなる、という事です。

「せっかく追い込んだのに結局相手ボールにしてしまった!!orz」という事です。


まぁ、コレは経験を積んでいけば自ずと分かる「プレーヤー心理」だと思いますので、
今はそれほど気にする必要もないとは思いますが。

ただ、ココで注意してもらいたいのが「突っつけばとりあえずOKだな」という考え方に
ならないようにして欲しい、という事です。

奪いきれる時にはしっかりと奪う意識を忘れずにプレーするようにしてください。

そういった「ちょっとした意識の差」で得られる経験値は随分と変わってきます。

たとえば突っついてボールを出してしまった場合でも「今のは奪い切れたな」などしっかりと
反省して次に繋げていく事がとても大切ですね。

全てのプレーが「自分の成長に繋がる材料」となりますので、しっかりと活かして
いきましょう!!


最後に

守備をする上で最も意識すべき事をシンプルに整理すると「失点しない事」が守備の最大の
目的であり、同時にチャンスがあれば「相手のボールを奪う」という事です。

その目的を達成する為の助けとして「相手を追い込む事」があり、その為に世界最高のDF
であり、悪魔の境界線であるタッチラインを上手く活用しよう!という事ですね。

なので「タッチラインを上手く活用する事」も今後は頭の中に入れながら
守備に取り組んで頂ければな、と思います。


と、いう事で本日は以上です。

最後までお読み頂きましてありがとうございますm(_ _)m

出来るだけ早く攻撃編の記事もアップしていきたいと考えていますので、
もう少々お待ちください。

よろしくお願いしますm(_ _)m


今日の一言

「タッチラインは世界最高のDF」とは、かの有名なペップ・グアルディオラ監督の言葉です。

メッシを当初使っていた右ウイングのポジションから中央へとコンバートする時の説明時に
使われた言葉みたいです。

めっちゃ上手い事言ってるけど、なんて事してくれたんだペップ!!て感じです。

(タカヨシはレアルマドリードファン)

世界最高のDFは常にピッチ上に存在していたんですね。。。

結局のトコロ守備でいちばん大切な事

こんにちは。

佐藤タカヨシです。

なんと!今日もお送りするのは守備の追加記事となります。

攻撃編を楽しみにしてくださっている方、大変申し訳ありませんm(_ _)m

本日のテーマは「結局のトコロ守備でいちばん大切な事」です。

興味をお持ち頂けた方は、是非ご覧ください。


「結局のトコロ守備でいちばん大切な事」

今更なんなんだ、って感じですよね。。。スミマセン(´・ω・`)

今までもサラっとは説明してきたのですが、やっぱり本腰入れてこのテーマで記事をひとつ
しっかりと書く事が大切だと思いましたので、お伝えさせて頂きます。

その大切な事とは。。。ズバリ!!

「執着心」

コレですコレ!!

この要素が、守備をする上で最も大切であり、基本になる部分です。



「執着心」

ぶっちゃけ、コレが「守備の個人戦術」においていちばん重要であり、
ベースとなる要素です。

(もちろん、今までお伝えしてきた「守備の個人戦術」を蔑ろにしていい、
というわけではありません。)

今までお伝えしてきた要素が「技術」なら、今回お伝えする要素は「精神力」です。

要は「いかにボールを奪う事に対して執着出来るか」という事ですね。

(あくまで個人戦術に関する説明なので、自分のマークする相手がボールを持っている場合に
限定した話です。)

「絶対にボールを自分のモノにしてやる!!」という気持ちの強さの事です。

「ボールに食らいつく精神」と言い換えてもいいかもしれません。

この要素に関しては、その人の能力よりも「精神力」がモノを言います。

(精神力も能力のひとつである、とも言えますが。)


日本代表の「細貝選手」なんかがいい例だと思います。

彼は、俗に言うトコロの「潰し屋」です。

相手のボールに食らいついて食らいついて、攻撃のチャンスをつくらせない。

そして、チャンスがあればボールを奪い、味方の攻撃に繋げる。

この自分の特徴を磨き、武器として大きくする事によって彼は日本代表に登り詰め、
ドイツでも活躍する事が出来ています。

「執着心の塊」ですね。

もちろん他の選手にも無いわけではありませんが、彼のそれは一層際立っています。

たぶん、相手の選手にとっていちばん嫌な選手だと思います。


つまり、です。

この「ボールに対する執着心」を強く持つ事が出来れば、あなたが上手い下手に関わらず、
相手にとって「嫌な選手」になる事が出来るわけです。

極端な話をすると、「守備能力の高い淡白な選手」よりも「守備能力の低いしつこい選手」の方が
攻撃側としては嫌がる事が多いです。

なぜなら、たとえいくらカンタンに抜けたとしても、何度も何度もしつこく食らいつかれた方が
より攻撃側は「精神的なダメージ」を受けるからです。


もはや「恐怖心」と言ってもいいかもしれません。

「一体いつになったら諦めてくれるんだ」

こういった印象を相手に与える事が出来れば、もう相手はあなたの事が怖くて怖くて
仕方がなくなります。

すると、相手には「気の休まる時」が無くなり、精神的な疲労と共に「プレー精度」
段々と低下していきます。

この「執着心」という要素は技術や能力とは関係のない部分なので、フットサル初心者の
あなたでも「気持ち次第」でいくらでも伸ばす事が可能です。

また、執着心が強ければ強い程、他の能力の強度は上がり、上達のスピードも速くなりますし、
フットサルをする上での「プレー感覚」というのもより早く身に付くと思います。


「ボールに対する執着心」=「フットサルに対する気持ちの強さ」


そしてこの執着心という要素は、攻撃・守備に関わらず「フットサラー」にとって
最も重要で基本的な部分です。

ですが、個サルなんかだと意外にこの「執着心」を持っている人は少ないです。

(あくまで個人的な体験談ですが。)

理由としては恐らく「そんなしんどい事したくない」と思っているからだと思います。

個サルに参加する目的はそれぞれなので、モチベーションにも違いがあるという事
なんでしょうね。

つまり、たとえあなたが初心者だったとしても「執着心」を持ってプレーすれば、周りからは
「自分のチームにいてくれて助かるなぁ」と思われる事うけあいです。


「みんながしんどいと思っている事を率先して行う」


コレはフットサルに限らず、初心者が周りから認められ、自分の居場所を見つける方法
としてはいちばん手っ取り早い方法だと思います。

自分の上達にも繋がり、周りからも必要とされる。

正に「一石二鳥」ですね。


ただ見返りが大きい分、ホントにしんどいです。

精神的・体力的な疲労がヤバいです。。。

たぶん、やっていくウチに他の人がやらない理由が実感出来ると思います。

なので自分の体力も考慮して、御自身の身体と相談しながら「出来る範囲」から始める事を
オススメします。(体力が上がればやれる事の上限も上がっていくと思いますし。)

あくまで「個サル」なので。

御自身の身体を壊されたら元も子もありません。

せっかくお金を払って個サルに参加するのですから、めいいっぱい楽しむ為の「ペース配分」というのも考えていきたいですね。

(もちろん、個人の考え方次第です。毎回全力を出し切る方が上達のスピードは速いです。)


ただ、ひとつ注意して頂きたい事があります。

それは「ボールに対する執着心」「ラフプレー」では無い、という事です。

ラフプレーとは、日本語に訳せば「荒いプレー」です。

相手を押したり、削ったりするプレーの事ですね。

「ボールに対する執着心」を持つ事は大切ですが、その気持ちが高じてラフプレーに
なってはいけません。

特に個サルには審判がいない事もあるので、それぞれの基準でゲームは動いていきます。

「個サルの空気感」もその日や施設、メンバーによって変わってきますから、
見極めが大切になってきます。

あくまでもルールの範囲内で、相手をリスペクトして、みんなが気持ちよくプレー出来る
ように心掛けましょう。


あと、最後になりますが「意識して取り組む事」の積み重ねがとても大切です。

その積み重ねが習慣になると、いつしかそれが「当たり前」になります。

「ボールに対して執着する事」が当たり前になるよう頑張っていきましょう!!


と、いう事で本日はココまでです。

長文お読み頂きましてありがとうございます。

それではまた次回!!


今日の一言

「ボールに対する執着心」はとても大切ですが、闇雲にボールを奪いに行くという意味
ではありません。

コレは以前にも書きましたが、たとえば相手が前を向いて自分の間合いでボールを持つ事が
出来ている場合、俗に言う「良い状態」であれば奪いに行ってもかわされてしまいます。

「ボールに対する執着心という熱意」と共に「状況を見極める冷静さ」も併せ持って
いなければいけません。

もちろん「こぼれ球」のように「恐らく50:50だな」というような状況の場合には
「ボールに対する執着心」をより強く持っていた方が勝てる可能性は高いです。

情熱冷静さを併せ持ったフットサラーを目指していきましょう!!