「驚異的なディフェンダー」になるコツ
2014年07月18日 13:44
| ディフェンス
こんにちは。
佐藤タカヨシです。
今日はB「ボールを持った相手から奪う」についてお話ししていきたいと思います。
「攻撃的守備シリーズ」のラストですね。
B「ボールを持った相手から奪う」
ぶっちゃけコレも成功の可能性は「相手の能力」に依る部分が大きいです。
相手が上手ければ上手い程「ボールを奪う」のはより困難になっていきます。
ただ、恐らくよっぽど人数的なバランスが悪くない限りは、あなたのマークマンは
「初心者の方」か、もしくは「あなたとの能力が近い選手」になるはずです。
てゆーかそうなるように自分から働きかけましょう。
(実力差のあるマッチアップはかなりキツいです。)
そうすれば、ボールを奪える可能性は必ずあるはずです。
順を追って説明していきます。
まずは「奪おうとする意識」。
コレ重要です。(散々言ってきましたが。)
コレがないと相手は安心してボールをキープする事が出来るからです。
「相手に嫌がられる事」がスゴく大事になってきます。
「ボールを奪う意識がある」という事を相手に嫌というほど認識させてやりましょう。
たとえば「体を寄せる」とか、ちょっとでも油断したら「足を出してくる」とかですね。

※コレは寄せすぎですね。セクハラです。
少々体をぶつけたり足を削ったりしてもファールにはなりませんが、 あまりにも
しつこい場合や相手を転ばせたりするとファール取られますし、確実に嫌われます。
以前「ピッチで起きた感情はピッチに置いてくる」と言いましたが、相手がそれを
意識出来るジェントルメンとは限りませんし、なにせ初対面ですからね。
第一印象は最悪になるでしょう。
なので「場の空気」を意識してほどほどに削りましょう。
そうすることで相手は焦り、ミスしやすくなります。
相手が焦れば焦るほど「あなたのディフェンスが効いている」という事になります。
あと、コレは完全に余談であまりオススメしませんが、私が高校時代のチームメイトは
相手にプレッシャーを掛けるために 「シュッシュッ」とよくわからない音を口から
出しながら相手に迫ってました。
相手に気味悪がられたい場合には、お使いください。
(ちなみに効果があった瞬間を私は見たことがありません。)
そして、「相手がボールを持っている状態での守備」には「2種類の方法」があります。
それは
・相手からボールを「奪って」自分のモノにする
・相手が持っているボールを「突っついて」相手からボールを離す
この2種類です。
ちなみにボールを「奪う事」が出来なかった場合、もしくは「突っつく事」が
出来なかった場合の守備に関しては、後日ちゃんとお伝えしますので
御安心ください。
・相手からボールを「奪って」自分のモノにする
コレが出来たら最高です。
自分を称えましょう。
「もうオレを代表に呼んでくれ!」くらいに思っていいです。
もちろん言い過ぎですが、そう思えるくらいに誇れるプレーです。
なにより最高に嬉しいです。
なんてったって「ボールを持っている状態の相手から奪う」訳ですからね。
(奪っても合法です。捕まりません。)
そしてこの「相手からボールを奪う」が出来たら、それは同時に自分のチームの攻撃の
第一歩になるわけです。
コレが「チームへの貢献」です。
(守備においていちばんわかりやすく、また大きい貢献。)
そして「あなたが初心者である事」と、この「チームへの貢献」を相対的に考えると、
その貢献度は計り知れない大きさです。
「相手からボールを奪う際に意識する事」はいくつかあります。
・「相手の体からボールが離れているか」
・「そのボールがいかに自分に近いか」
・「相手が明らかによそ見(周りを見すぎて)をして油断しているか」
・「次のプレーに移行しづらい場所にボールを置いているか」
など状況によって無数にあります。
そしてもちろん「相手と自分との実力差」があればあるほど「奪える状況」は
たくさん見えてきます。
また相手の経験が浅ければ浅い程、奪える状況はたくさん生まれます。
それを「見つけられるかどうか」は、もちろん「あなた次第」ではありますが。。。
そして、ボールをいちばん奪いやすいのは「相手からボールが離れている時」です。
わかりやすいですよね?「あ、オレの方が先にボール触れそう」というのが。
そして、この状況がいちばん生まれやすいのが「相手がドリブルをしている時」です。
(相手がボールを保持してからの話。それ以前ではトラップの瞬間があるが、前述。)
「ボールを離さずに進む」というのがやっぱりいちばん難しいですからね。
いずれにせよドリブルに限らず「相手がボールを離してしまった」時、そしてそのボールに
「自分の方が先に触れそう」と感じた時、は迷わずボールを奪いにいきましょう。
ココで大事なのが「体を入れる事」です。

※特にコメントも浮かばない画像です。
「体を入れる」というのは「相手とボールの間に自分の体を入れる」という事です。
なぜかというと、相手とボールの間に自分の体を入れる事で「相手にボールを触らせない」ようにする為です。
「物理的にジャマをして相手がボールに届かないようにする」という事ですね。
「腰を入れる」・「手でガードする」・「半身になる」など、相手からボールを奪われないように
する為のコツはたくさんありますが、それは後々詳しくお話ししていきたいと思います。
「体を入れる事」が実践出来たところでやっと「ボールを自分のモノにする」の完成です。
もちろん、奪った瞬間に「ドリブル」・「パス」・「シュート」を即実践するのであれば
この動作をする必要はありません。
なぜなら、体を入れる事はあくまで「相手からボールを奪われない為」にする行為であり、
すぐに次のプレーに移る事が出来るのであればその必要はないからです。
(ドリブルは相手が追っかけて来た場合にガードする必要はあります。)
ココまでが「相手からボールを奪って自分のモノにするプレー」の説明です。
・相手が持っているボールを「突っついて」相手からボールを離す
コレは「ボールを奪う」ほど難易度は高くありません。
その為、成功しても「もうオレを代表に呼んでくれ!」と思ってはいけません。
せいぜい「代表の候補合宿に呼んでくれ!」レベルがいいとこです。
もちろん言い過ぎです。
この差を見ても分かるとおり、ボールを「突っつく」も十分にナイスなプレーです。

※股の間からだと意外に突っつきやすいです。
この「突っつく」も基本的には「奪う」と意識する事は一緒です。
違いは「自分のモノにするかしないか」という事だけです。
もちろん、突っついた結果「自分のモノ」に出来る可能性もあります。
ただ、それは同時に「相手のモノ」になる可能性もあるわけです。
なので、結果的に自分のモノ、もしくは自分のチームのモノにする為に、突っついた先が
「どんな場所」であるか、や「どんな相手」であるかまでを意識する事が出来れば、
あなたはかなり「上級者レベルのディフェンス」が出来るようになります。
ただもちろん、それはかなり難しいです。
まずは「相手に集中する事」が大事なので、そんな事気にする必要はありません。
私だってたまーにしか出来ませんし、ラッキーでなる事の方が多いです。
突っつく事の本質は別にあります。
それは「プレーの流れを切る」という事です。
コレがスゴく大事です。
コレが出来るという事は「相手チームの攻撃プランを崩せる」という事になります。
つまり、相手が「攻撃プランをイチから立て直さなきゃいけなくなる」という事ですね。
コレの効果はかなり大きいです。
特に相手がゴールを奪う為のプランが「確信犯レベル」だった場合、あなたの突っつく効果は
チームの「救世主レベル」です。
もちろんコレは可能性の最大値ですが、同時に「それだけの可能性を秘めたプレーである」
という事です。
こう考えると、かなり大きいプレーであるという事が実感出来ると思います。
そして奪うよりも難易度が低いというのは「ボールに触る事が出来れば成功」となるからです。
(ソフトタッチ過ぎるとあんまり意味ないです。)
ただ、言い換えればボールを確実に奪う事が出来なかったから突っついたのであって、
優先すべきは「ボールを確実に奪う事」です。
「ボールを確実に奪いたい」
→「でもボール奪えない」
→「じゃあなんとか突っついて相手のリズムを崩そう」
という流れを常に意識してください。
ボールを突っつくという事は、基本的には奪えないから突っつくのであり、
逆に言えば「奪えない」けど「突っつける」という事です。
(「基本的に」というのは「結果的に奪える可能性もある」という意味です。)
以上、この2つの「奪う」と「突っつく」をあなたのイメージ通りに出来るようになれば、
あなたは相手にとって怖くて嫌な「驚異的なディフェンダー」になる事が出来ます。
ココを目指し、また常にこの奪う・突っつくを意識してプレーするようにしましょう。
と、いう事で今日は以上です。
明日は一旦「ブレイクコラム」を挟みたいと思います。
W杯が終わったという事で「個人的総括」をお届けしたいと思います。
長文お読みいただきましてありがとうございます。
それではまた明日!!
今日の一言
フィリップ・トルシエ(元日本代表監督)の名言
「欧州のディフェンスはボールを持った相手を個人で潰しにいく、日本のディフェンスは
チーム全体で相手のパスをインターセプトすることを狙う。」
まずは「ヨーロッパ人」になりましょう。
最後までお読みいただきましてありがとうございますm(_ _)m
佐藤タカヨシです。
今日はB「ボールを持った相手から奪う」についてお話ししていきたいと思います。
「攻撃的守備シリーズ」のラストですね。
B「ボールを持った相手から奪う」
ぶっちゃけコレも成功の可能性は「相手の能力」に依る部分が大きいです。
相手が上手ければ上手い程「ボールを奪う」のはより困難になっていきます。
ただ、恐らくよっぽど人数的なバランスが悪くない限りは、あなたのマークマンは
「初心者の方」か、もしくは「あなたとの能力が近い選手」になるはずです。
てゆーかそうなるように自分から働きかけましょう。
(実力差のあるマッチアップはかなりキツいです。)
そうすれば、ボールを奪える可能性は必ずあるはずです。
順を追って説明していきます。
まずは「奪おうとする意識」。
コレ重要です。(散々言ってきましたが。)
コレがないと相手は安心してボールをキープする事が出来るからです。
「相手に嫌がられる事」がスゴく大事になってきます。
「ボールを奪う意識がある」という事を相手に嫌というほど認識させてやりましょう。
たとえば「体を寄せる」とか、ちょっとでも油断したら「足を出してくる」とかですね。
※コレは寄せすぎですね。セクハラです。
少々体をぶつけたり足を削ったりしてもファールにはなりませんが、 あまりにも
しつこい場合や相手を転ばせたりするとファール取られますし、確実に嫌われます。
以前「ピッチで起きた感情はピッチに置いてくる」と言いましたが、相手がそれを
意識出来るジェントルメンとは限りませんし、なにせ初対面ですからね。
第一印象は最悪になるでしょう。
なので「場の空気」を意識してほどほどに削りましょう。
そうすることで相手は焦り、ミスしやすくなります。
相手が焦れば焦るほど「あなたのディフェンスが効いている」という事になります。
あと、コレは完全に余談であまりオススメしませんが、私が高校時代のチームメイトは
相手にプレッシャーを掛けるために 「シュッシュッ」とよくわからない音を口から
出しながら相手に迫ってました。
相手に気味悪がられたい場合には、お使いください。
(ちなみに効果があった瞬間を私は見たことがありません。)
そして、「相手がボールを持っている状態での守備」には「2種類の方法」があります。
それは
・相手からボールを「奪って」自分のモノにする
・相手が持っているボールを「突っついて」相手からボールを離す
この2種類です。
ちなみにボールを「奪う事」が出来なかった場合、もしくは「突っつく事」が
出来なかった場合の守備に関しては、後日ちゃんとお伝えしますので
御安心ください。
・相手からボールを「奪って」自分のモノにする
コレが出来たら最高です。
自分を称えましょう。
「もうオレを代表に呼んでくれ!」くらいに思っていいです。
もちろん言い過ぎですが、そう思えるくらいに誇れるプレーです。
なにより最高に嬉しいです。
なんてったって「ボールを持っている状態の相手から奪う」訳ですからね。
(奪っても合法です。捕まりません。)
そしてこの「相手からボールを奪う」が出来たら、それは同時に自分のチームの攻撃の
第一歩になるわけです。
コレが「チームへの貢献」です。
(守備においていちばんわかりやすく、また大きい貢献。)
そして「あなたが初心者である事」と、この「チームへの貢献」を相対的に考えると、
その貢献度は計り知れない大きさです。
「相手からボールを奪う際に意識する事」はいくつかあります。
・「相手の体からボールが離れているか」
・「そのボールがいかに自分に近いか」
・「相手が明らかによそ見(周りを見すぎて)をして油断しているか」
・「次のプレーに移行しづらい場所にボールを置いているか」
など状況によって無数にあります。
そしてもちろん「相手と自分との実力差」があればあるほど「奪える状況」は
たくさん見えてきます。
また相手の経験が浅ければ浅い程、奪える状況はたくさん生まれます。
それを「見つけられるかどうか」は、もちろん「あなた次第」ではありますが。。。
そして、ボールをいちばん奪いやすいのは「相手からボールが離れている時」です。
わかりやすいですよね?「あ、オレの方が先にボール触れそう」というのが。
そして、この状況がいちばん生まれやすいのが「相手がドリブルをしている時」です。
(相手がボールを保持してからの話。それ以前ではトラップの瞬間があるが、前述。)
「ボールを離さずに進む」というのがやっぱりいちばん難しいですからね。
いずれにせよドリブルに限らず「相手がボールを離してしまった」時、そしてそのボールに
「自分の方が先に触れそう」と感じた時、は迷わずボールを奪いにいきましょう。
ココで大事なのが「体を入れる事」です。
※特にコメントも浮かばない画像です。
「体を入れる」というのは「相手とボールの間に自分の体を入れる」という事です。
なぜかというと、相手とボールの間に自分の体を入れる事で「相手にボールを触らせない」ようにする為です。
「物理的にジャマをして相手がボールに届かないようにする」という事ですね。
「腰を入れる」・「手でガードする」・「半身になる」など、相手からボールを奪われないように
する為のコツはたくさんありますが、それは後々詳しくお話ししていきたいと思います。
「体を入れる事」が実践出来たところでやっと「ボールを自分のモノにする」の完成です。
もちろん、奪った瞬間に「ドリブル」・「パス」・「シュート」を即実践するのであれば
この動作をする必要はありません。
なぜなら、体を入れる事はあくまで「相手からボールを奪われない為」にする行為であり、
すぐに次のプレーに移る事が出来るのであればその必要はないからです。
(ドリブルは相手が追っかけて来た場合にガードする必要はあります。)
ココまでが「相手からボールを奪って自分のモノにするプレー」の説明です。
・相手が持っているボールを「突っついて」相手からボールを離す
コレは「ボールを奪う」ほど難易度は高くありません。
その為、成功しても「もうオレを代表に呼んでくれ!」と思ってはいけません。
せいぜい「代表の候補合宿に呼んでくれ!」レベルがいいとこです。
もちろん言い過ぎです。
この差を見ても分かるとおり、ボールを「突っつく」も十分にナイスなプレーです。
※股の間からだと意外に突っつきやすいです。
この「突っつく」も基本的には「奪う」と意識する事は一緒です。
違いは「自分のモノにするかしないか」という事だけです。
もちろん、突っついた結果「自分のモノ」に出来る可能性もあります。
ただ、それは同時に「相手のモノ」になる可能性もあるわけです。
なので、結果的に自分のモノ、もしくは自分のチームのモノにする為に、突っついた先が
「どんな場所」であるか、や「どんな相手」であるかまでを意識する事が出来れば、
あなたはかなり「上級者レベルのディフェンス」が出来るようになります。
ただもちろん、それはかなり難しいです。
まずは「相手に集中する事」が大事なので、そんな事気にする必要はありません。
私だってたまーにしか出来ませんし、ラッキーでなる事の方が多いです。
突っつく事の本質は別にあります。
それは「プレーの流れを切る」という事です。
コレがスゴく大事です。
コレが出来るという事は「相手チームの攻撃プランを崩せる」という事になります。
つまり、相手が「攻撃プランをイチから立て直さなきゃいけなくなる」という事ですね。
コレの効果はかなり大きいです。
特に相手がゴールを奪う為のプランが「確信犯レベル」だった場合、あなたの突っつく効果は
チームの「救世主レベル」です。
もちろんコレは可能性の最大値ですが、同時に「それだけの可能性を秘めたプレーである」
という事です。
こう考えると、かなり大きいプレーであるという事が実感出来ると思います。
そして奪うよりも難易度が低いというのは「ボールに触る事が出来れば成功」となるからです。
(ソフトタッチ過ぎるとあんまり意味ないです。)
ただ、言い換えればボールを確実に奪う事が出来なかったから突っついたのであって、
優先すべきは「ボールを確実に奪う事」です。
「ボールを確実に奪いたい」
→「でもボール奪えない」
→「じゃあなんとか突っついて相手のリズムを崩そう」
という流れを常に意識してください。
ボールを突っつくという事は、基本的には奪えないから突っつくのであり、
逆に言えば「奪えない」けど「突っつける」という事です。
(「基本的に」というのは「結果的に奪える可能性もある」という意味です。)
以上、この2つの「奪う」と「突っつく」をあなたのイメージ通りに出来るようになれば、
あなたは相手にとって怖くて嫌な「驚異的なディフェンダー」になる事が出来ます。
ココを目指し、また常にこの奪う・突っつくを意識してプレーするようにしましょう。
と、いう事で今日は以上です。
明日は一旦「ブレイクコラム」を挟みたいと思います。
W杯が終わったという事で「個人的総括」をお届けしたいと思います。
長文お読みいただきましてありがとうございます。
それではまた明日!!
今日の一言
フィリップ・トルシエ(元日本代表監督)の名言
「欧州のディフェンスはボールを持った相手を個人で潰しにいく、日本のディフェンスは
チーム全体で相手のパスをインターセプトすることを狙う。」
まずは「ヨーロッパ人」になりましょう。
最後までお読みいただきましてありがとうございますm(_ _)m